■FIGHT REPORT
VS. Tsogto "SHINOBU" Amara選手
今回の来日時、ブアカーオ選手が一回り大きくなっていたことにまず驚かされた。聞けば体重は70キロを軽く超えているとのこと。背中と肩の筋肉が2回りは大きくなったようだ。昨年までのブアカーオ選手は、試合直前にタイでの練習直後で67キロ。日本に来て試合直前は練習しないので68キロくらいになり、これはあまり知られていないが公開計量直前にたっぷり朝食を採るのでそれで69キロ超になっている。それに較べ今回は朝食を抜いて69.5キロ。昨年よりも単純計算で1.5~2キロの増量で、昨年と同様かそれ以上に徹底した規則正しい練習と休養をとってのこの筋量アップだ。

試合前に盛んに言っていたのが、今回は無理してKOは狙わず前蹴りで離して戦うということだ。アマラ選手については過去にブアカーオ選手本人が対戦経験のある小林戦や最近のシュートボクシングの菊池戦などのビデオを何度もプラムック会長とジュード先生の3人でチェックしたそうだ。
また、なぜかアマラ選手が昨年のタイ国での大イベント・ムエマラソンの優勝者であるゴーンピポップ選手に勝ったと誤って伝わっていたらしく、(実際はアマラ選手の敗戦)かなり相手の特徴を細かく想定した練習を行ってきたそうだ。
ただ、試合前の不安要素が日本到着直後からかなり寒がっていたことだ。暖房を入れすぎて部屋が乾燥する為、ホテル側に頼み加湿器を入れてもらった。試合は本人的に全くイメージ通りに動けず、あまり納得していないようだった。今回は十分な練習を積んでいたのに、来日後と控え室の寒さの影響なのかな?とのことだった。今回の試合も左足の親指を試合開始直後に痛めてしまい、前蹴りはほとんど出せなかった。相手のパンチのタイミングに合わせていい形でヒザが入りダウンを奪えたが、その後少しラフな展開になってしまい、今回直接セコンドをしていただいた会長よりもっときれいに戦えとの指示を受けた。
試合終了直前のノーガードでのディフェンスに記者会見で質問が及び、余裕があったためとの答えがあったが、これには補足説明が必要だろう。ムエタイでは、試合終了直前にあのような動きを見せたり、終了後に判定を待つ間腕立て伏せをして見せて自分に余力があることをアピールすることがよくある。そのような意味であのような行動に出たのだ。結果無難に勝ちはしたが、本人としては必ずしも納得の行く結果ではなかったようだ。次の試合は3月中旬のリトアニアでの試合だ。一層猛練習を積んで挑むことであろう。







